4種L 後期第3節を終えて

県大会出場権を獲得する為にも、リーグ2位の久喜東、リーグ4位の上高野に勝利したいところだったが…

 

その希望は見事なまでに打ち砕かれた。

 

代表チームの選手たちは6年6名5年5名、計11名で活動しているが、みんな真面目…だと思う。

とくに6年生は、話も聴けるし、人の悪口を言っているのを聞いた事が無い。また、いがみ合ったり、意地悪な事もしないので、簡単に言えば一般的には良い子達が揃った学年。サッカーのポテンシャルも全員が良いモノを持っている。そんな彼らは、三つの異なる小学校から縁あって私のもとへ集まった。

続いて代表チームに上がっている5年生。

人の話を聞けるのは未だに半数以下だが、人なつこくて一見わんぱく集団に見えるが、みんな学校が一緒だからなのか、実は内弁慶。まだまだ猫を被っているように私の目には映っている…。

 

では、サッカーチームとして足りないところはどこなのか…⁉︎

今日の2試合でいえば、先ずは試合前のアップ。

試合前にいつもいつも伝えている「闘う準備をする」という事。アップは大きく分ければ2つ。

  1. 体を動かして体温を上げる
  2. 気持ちを高める

ここで大事なのは、1+2=∞(無限の可能性)が期待出来る闘う集団にチームが仕上がる事だが、今日の彼等はというと…。

 

会場が急遽変更となり、周りは他のチームだらけ、対戦相手もすぐ側で声を出し元気にアップに取り組んでいるのを目の当たりにし、知らず知らずのうちに場の雰囲気に呑み込まれていた。

 

あけぼの戦を引き分けてからチームの調子はけして悪くはなかったと思うが、県大会出場権獲得を目前とした負けられない試合を前に必要以上の緊張状態のまま試合開始。前期での対戦を踏まえた久喜東も上高野も我々をリスペクトしてくれているが故のハイプレス。それを真面目にマトモに受け身な状態を続け、数え切れない程のシュートを浴びても誰一人として流れを変える為に何をすればいいのかを考えず苦しい苦しい時間を只々耐えようとしていたが、両チームの少年団の伝統に裏付けられたプライドのこもった分厚い攻撃を耐え切れる訳もなく失点を重ねた。

 

今年の代表チームで致命的なところは、ズバリ・・

  1. 「声が出せない」
    練習も練習試合も招待試合も声を出したり、出さなかったりと気持ちが弱くて波が大きい。チームを鼓舞出来る子が今のところ見当たらない。
  2. 「理不尽に弱い」
    前述した真面目さが仇となっていて、うまくいかなかった時の修正が超が付くほど苦手。
    例えば、トラップがうまくいかなかった・パスがずれた・決定的な場面でシュートを外した・などの局面でチーム内は無言、まるで無かったかの様にやり過ごしてしまう。仲間の良いプレーにも、仲間のピンチを救えるチャンスも只々観ていて声が出せない。勝っても負けても内容の悪かったと感じた試合は、自分達自らプレーを難しくして窮屈にしてしまったものばかり。

 

 

現代っ子にありがちな、調子良く良い結果を出せた時にはそれを受け入れるが、調子が上がらずどんどん悪くなっていく時には他人事のように関わらないようにしてしまう。私の逆鱗に触れるのは正にココであり、私が似合わない指導者ヅラをしながらも、サッカーを通じて子供達に養って欲しいところなのであります。

答えを与えてもらう日常に慣れ、ピッチの中でも仔犬の様な眼をしている子が実に多い。

 

私はずっと彼らの波長を観察しながら、時には敵かと思うような立ち位置となり、時には年甲斐もなく選手よりも喜んでしまう未熟な指導者ですが、これからも何度裏切られたとしても、彼らが強くなりたいと言う限り、また練習を積み彼らを信じてピッチへと送り出して行こうと思っています。

 

最後になりましたが、去年の代表チームの輝かしい成績もあり、東部北地区において、行田SCに僅かながらも注目が集まっていた中での今日の連敗を重く受け止めております。。辞めないですけど…