全日本少年サッカー埼玉県予選大会を終えて

只今ベスト…15+4=!?

全日本少年サッカー埼玉県予選大会を終えて…

 

 

遂に迎えたこの日。朝は6時に行田を出発!天気は良好!会場は "三郷番匠免" クレーのグランドはやや深め…吉と出るか凶と出るか⁉︎

 

諸事情により一週間遅れで埼玉県ベスト16の残りひと枠を懸けて4チームにて争います。先週の二回戦では立ち上がりにカウンターから涼羽が抜け出し見事な先制ゴールを決めたが、果たして今日は…。

お相手は、埼玉の雄!小学生の憧れ「大宮アルディージャ・ジュニア」狭き門を潜り抜け選ばれた、いわゆるエリート集団。インテリジェンス溢れる技術と精度の高いキック。それらを状況に応じて使い分ける事の出来る判断力。そしてイケメン君揃い…。(そこだけはウチも負けてなかった⁉︎..笑..)

どこをとっても格上な相手を前にSCは、試合開始前から選手たちは勿論の事、団長・副団長・我々指導者もサポーターも緊張感に飲み込まれそうになっていた。。

 

そんな中でのアップ開始!心配したが、いつもどおりのことを淡々と始めると次第に緊張から解放され、いつもの彼等の表情に戻って一安心。これも代表チームとして様々な試合をこなし、場数を踏んで経験して身に付いたことだろう。

一方、アルディージャさんはその頃…。対戦相手よりも、慣れないクレーのグランドへの対応をイメージしたボールコントロールを熱心に取り組んでいた。ゴムチップで真っ黒になってしまった無数のボールを覗き見ただけで、普段いかに人工芝のグランドでボールを沢山∞転がしているのかが容易に想像出来た。

 

迎えた運命の kickoff ‼︎

 

マイボールでスタート。すると開始早々からのハイプレスから簡単にボールを奪われてしまい早速のピーンチ!挨拶がわりの強烈シュートは運良く枠の外へ…。前半半分あたりまではなんとか凌いでいたが、素早いアルディージャの選手たちをなかなか捕らえることが出来ずにいると、陸夢が抜かれ満身創痍の慎太郎のカバーが遅れてしまい、5年優翔もスピードに乗ったドリブルに翻弄され警戒していた自陣右サイドの突破を許しGK一朗の飛び出しもほんの少し遅れてしまい、冷静に流し込まれ先制点を献上。強豪相手に粘り強く守備をしようと準備してきただけに選手たちも悔しい表情。

しかし、ここで下を向かなくなったのが、エース涼羽と、いつでもポジティブ思考のキャプテン旺佑。県大会初戦で2人とも得点した事がチームに期待と希望を持たせてくれている。

依然として試合の主導権は握れないものの少しずつパスが通り始めると涼羽にこの試合で初めてのシュートチャンスが訪れたが、放ったシュートは枠の外…。尚も防戦が続くなか、時間をかけチームで連動して、やっとの思いでインターセプトしても直ぐにボールを奪い返されるの繰り返し。。当然ながらアルディージャのボール保持率は高くなり、ゴールに迫ってくる回数とシュート本数も増えていく。押し込まれながらもDF楓人と優翔、MF慎太郎、GK一朗が身体を張ってのシュートブロックを連発。しかし、休む間もなく今度は連続コーナーキック。

高さで勝るアルディージャの前にとうとう2失点目を奪われてしまった。

 

ハーフタイムに選手たちに問いかける

「どうだ実際に対戦してみて?想像してたより速いか?上手いか?」

誰かが口火を開く…

  • 「身体が強い」
  • 「ドリブルが速い」
  • 「プレスが速い」
  • 「シュート力が凄い」
  • 「トラップが上手い」etc…。

 

実際に対戦し体感した本音をひと通り聴いたとこらで私からまた質問

「でもまったく闘えない、歯が立たない相手か?」

8人が一斉に私の方を向き、その目からは

「そんなことない!十分闘える!やれる!」

 

運命の後半戦へ〜

前半から楓人がほぼ完璧にラインコントロールをしてオフサイドトラップを何度も成功させていた為か、後半は中央にボールを集めて、ど真ん中を狙ってくる。『サッカーは2点差が怖い』というが、アルディージャからすれば攻撃の手を緩めずに3点目を奪いSCに引導を渡すつもりなのだろう。

そこは監督の私も重々承知だが、ここまで信念を貫いて "ボールを大事にしてゴールまで繋いでいく" 我々SCのプレースタイルを変える気は微塵もなく、最高で最強の相手に真っ向勝負を挑み続けた。

後半の数少ないチャンスとなった5年史恩の意地のミドルシュートも力無く…GKにキャッチされる。

頼みの涼羽のスピードに乗ったドリブル突破も完璧に封じ込まれた。ボール保持率・シュート本数・コーナーキック・パス成功率…どれにおいてもアルディージャを上回ることは出来ない。

結果、後半にも追加点を奪われてしまい0-3で試合終了。。

 

 

負けて悔い無し!!なんて簡単には言えない。

悔しくて仕方がないが、SC代表チームは今出せる精一杯のプレイを魅せてくれたと思ってあげたい。試合後の選手たちの殆どが涙を流していたが、それぞれ様々な意味を持った涙だったと思う。

  • 「負けて悔しい」
  • 「シュートが打てなかった」
  • 「声が出せなかった」
  • 「埼玉スタジアムに行きたかった」

 

試合後、対戦頂いたアルディージャの監督さんと握手を交わした際に「地域の少年団である行田SCさんが公式戦の場において(ボールを大事にして繋ごうとする)プレースタイルを崩さない姿勢に感銘しました。必ず子供達の将来に繋がると思います!」と激励の御言葉を頂戴した。

サッカー指導者のプロフェッショナルだからこそ知っている。育成に費やす時間と労力、我々アマチュア指導者もそれらを担っているんだという事を…

 

第七期SC代表チームの全国への挑戦は幕を閉じました。審判員を務めてくださいましたお父様方本当にありがとうございました。

また、育成会の皆さまには、急な要望が多い私のお願いに何時も迅速に対応してくださり感謝しております。

卒団までのあと5ヶ月、次のステージに繋がる様に、激しく・厳しく・楽しく 指導して参ります。

 

今後ともよろしくお願い致します!