· 

決定力!

 

 

JFA第46回全日本U12サッカー選手権大会 埼玉県予選大会

 

4種リーグという方式で半年間に渡る地区予選を闘い抜いた各ブロック上位1〜3位までのチームが集い、負ければ終わりのトーナメントにて年末に開催される全国大会への出場権を懸けた激戦が県内各地の会場で繰り広げられる。

 

我ら行田SCの初戦のお相手は、

 

南部 さいたま地区 Dブロック3位

大宮早起きサッカースポーツ少年団

 

浦和・大宮といえば昔から埼玉サッカー王国の二大タウン!

強豪ひしめく南部地区においても古豪として広く知られるチームであり、頂戴したお名刺には "since 1975" の文字。相手にとって不足はない‼️

 

10:30キックオフ🔥

立ち上がり早々にボランチの不用意なバックパスからサイドを突破されそうになったが、この日サイドバックに起用したイロハが間一髪のところで相手に追いつきクロスを上げさせまいと足を伸ばしなんとかコーナーにするという立ち上がり…。

Kickoff → FW→MF→SB メッセージ性の無い無責任なバックパス💢

相変わらずの人任せで弱気なスタートにベンチからはため息😩

初っ端のコーナーキックでようやく闘争心に火が入ったか⁉︎

センターバックに起用したユウトがヘディングでクリアしたボールを繋いでカウンターをしかけるもカケルのシュートは枠を僅かに外れた。。

キャプテンの右大臣カケルがドリブルで果敢に仕掛け相手のファールを誘い、いい位置からのフリーキックを獲得!キッカーは最近キックに迫力が増してきた副キャプテンは左大臣ユウト!放ったシュートは枠をとらえるも相手GKの好セーブに阻まれてしまう…。相手がドリブルを警戒して中央を固めれば、こちらはSBルカの強烈なミドルシュートで枠をとらえたが、またも相手GKのスーパーセーブに阻まれてしまう。

くぅぅ〜惜しいっ‼️

敵ながらナイスキーパー‼︎

お互いの様子を伺いながらの前半は0-0で折り返す。

 

ハーフタイム

ベンチに迎え入れた選手たちに私は

「まだ何も成し遂げていないぞ❗️」

「うちらしいサッカーは出来ているから自信を持って楽しめ」

「でも後半必ず苦しい時間帯が来る、最後まで強い気持ちを持ってゴールを目指すんだぞ‼️」

と檄を飛ばし後半戦へと送り出した。

 

さぁ運命の後半戦🔥🔥

 

後半スタートから攻勢に出ようとする相手のエースは"超小学生級"の体長・体格とパワーの持ち主。

一方迎え撃つは、"気は優しくて力持ち" 我らが "進撃の巨人"エイタ!

このふたりは前半からお互いをバチバチに意識しまくり、球際の闘いでのガンガンに身体をぶつけ合っている姿は小学生とはいえど迫力があって見応えがあった。

そろそろ飲水タイムかという時間帯に差しかかった後半10分。警戒していた相手エースに一瞬の隙を突かれ右脚一閃!絶対にやられてはいけない選手に得点を奪われてしまった…。

 

飲水タイム。

「残り時間はまだ10分近くある!良いサッカー出来てるし今日のお前達なら絶対に大丈夫!あとは決め切るだけだぞ!先ずは追いつくぞっ!」

 

この試合ボール支配率も枠内シュートもウチが上回っていた。

あとは決めるべきチャンスにしっかり決め切れるかどうか…。

しかし、これまで予選の4種リーグでも得点源となって苦しい時にこそチームを牽引してきたカケルとエイタは不発に終わった。

何度かカケルに訪れた決定機も最後の最後まで枠をとらえる事は出来なかった。。

 

小さい頃からこの2人がチームを引っ張ってきてくれた。

それに負けじと他のメンバーも厳しい練習に耐え抜き、ようやくチームとしてまとまってきただけに、是が非でも勝たせてあげたかった…。

 

私の

『勝たせてあげたかった…』

なんて烏滸がましい。

何よりもこの試合、

SC全ての選手から

『この試合勝ちたい!』

『勝ってこの代表チームでもっと試合がしたい!』

といった気持ちが溢れ出ていた。

 

結果、行田SC第10期代表チームの全国への挑戦は一回戦にて幕を閉じた。

手応えを感じられる試合内容だっただけにベンチへ帰ってきた選手たちは皆んな悔しさで顔を歪めていた。

 

落胆する選手たちに

負けは決して悪いことではない!

今日までほとんど休まず、厳しい練習にもよく食らいついてきた!お疲れさん…

 

とだけ労った。

 

負けはしたが今期の公式戦におけるベストゲームと言っていいだろう。

 

SCサポーターの皆さま

今日までの熱い応援と手厚いサポートに感謝致します。卒団までの期間で彼らがどんなドラマチックなサッカーを魅せてくれるのか一緒に見守って行きましょう!これからもお付き合い願います。

 

対戦していただきました大宮早起きの皆様ありがとうございました。

素晴らしい会場を提供してくださいました幸手ユナイテッド関係者の皆様、運営に携われた埼玉県第4種サッカー協会の皆々様、審判団の皆様大変お世話になりました。

この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 

2022年10月23日

 

白髭(しろひげ)